文鳥は日本で古くから親しまれている小鳥の一種です。つぶらな瞳と美しい羽根色、そして飼い主に深い愛情を向ける姿は多くの人を魅了してやみません。
一言に文鳥と言っても、カラーバリエーションによってさまざまな種類が存在し、ペットとして向かい入れる際には迷うことでしょう。
そこで今回は、文鳥の購入や飼育を検討している人に向けて、文鳥の種類や性格、生態的な特徴と共に、買うことに対してのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
文鳥とは?基本的な特徴
文鳥は「スズメ目カエデチョウ科」に分類される鳥で、インドネシアが原産です。野生下では群れで生活をし、穀物や種子を主食としています。日本には江戸時代に渡来し、古くから手乗り文鳥として愛玩用・観賞用として広く普及しました。
他の動物と比べて、お金のかからないペットの一つとして文鳥が挙げられることもあり、一人暮らしやマンション住まいが増えた影響もあってか、近年人気が高まってきています。
そんな文鳥の基本的な特徴は以下の通りです。
- 体長:約15~17cm
- 体重:約20~25g
- 平均寿命:7~8年(10年以上生きることも)
文鳥の最大の特徴は、美しい羽根色と知能の高さです。そして、成鳥になるとクチバシと目の周りが鮮やかな赤や薄いピンクに染まり、体調のバロメーターになります。(体調が悪いと色が薄くなる)
文鳥の主な種類(カラーバリエーション)
文鳥は交配の歴史の中で、様々なカラーバリエーション(品種)が固定化されています。その中でも特に代表的な種類と特徴を見ていきましょう。
並文鳥
様々な文鳥の種類の中でも、最も原種に近い色彩を残すのが並文鳥です。
頭部と尾羽が黒く、頬には白い斑点があり、胸から腹部にかけてグレーや淡い紫色のグラデーションになっています。クチバシとアイリング(目の周り)の鮮やかな赤色が特徴的で、人気の品種です。
白文鳥
日本が発祥とされている、全身が純白の羽毛に覆われているのが特徴です。
この白文鳥は並文鳥の突然変異から固定化され、純白の羽と鮮やかな赤いくちばしのコントラストが非常に美しく、特に日本国内で高い人気があります。
桜文鳥
桜文鳥は、並文鳥と白文鳥を交配させることで生まれた品種です。
並文鳥のようなグレーと黒がベースで、胸や背中、頭部などに白い斑が不規則に入ります。この白い斑が桜の模様に見えることから桜文鳥と呼ばれており、模様も個体によって全く異なることから唯一無二の模様を持つ点が最大の特徴と言えるでしょう。
シルバー文鳥
1980年代にヨーロッパで固定化された品種で、グレーがかったシルバーの羽色が上品な品種です。
シルバー文鳥の羽色は個体によって濃淡があり、同じ種類でも薄めのグレー個体もいれば少し暗めのシルバーの個体もいます。ただし、黒い色素(メラニン)が抑制されて薄くなっているため、直射日光に弱い傾向があるため注意しましょう。
シナモン文鳥
シナモン文鳥は1970年代にオランダで固定化された品種です。
シルバー文鳥と同じように並文鳥の黒い色素が抑制されており、頭部が濃いブラウンで羽色がカフェオレのような淡いベージュから茶色、そしてアイリングも薄い赤色になります。
さらに、色素が薄い品種であるため目が赤目(ルビーアイ)になる特徴もあり、近年人気が上昇しているようです。
文鳥の性格は「感情表現が豊か」
文鳥は非常に感情表現が豊かな性格であることは広く知られていますが、オスとメス、または個体によって一定の傾向があります。
性格の傾向
ヒナの時期から人間の手で育てられた個体(手乗り文鳥)は、飼い主を自分の配偶者や仲間だと認識することが多く、非常に深く慕います。また、独占欲が強いために飼い主が他のペットやスマートフォンに夢中になっていると、怒ってクチバシで突くといった行動を見せることも珍しくありません。
これは意外かもしれませんが、自分よりも体の大きな動物に対しても威嚇をする気の強さも持っています。
オスとメスの違い
文鳥は、オスとメスで性格や行動に違いがあるため、ペットとして迎え入れる前にどのような特徴があるのかは把握しておきましょう。
| 性別 | 性格・行動の特徴 |
| オス | 活発で自己主張が激しい傾向にある求愛のための「ぐせり」と呼ばれるさえずりを歌い跳ねるようなダンスをする |
| メス | 比較的おっとりとした、落ち着いた個体が多いさえずることはなく、「チッ、チッ」と鳴く |
文鳥を飼う上でのメリット・デメリットとは
文鳥をペットとして飼う上でのメリットとデメリットは気になるところだと思います。他の動物ではなく、文鳥を飼うメリットはどのような点なのか、そして先に知っておくべきデメリットについても見てみましょう。
文鳥を飼うメリット
文鳥を家族として迎え入れるにあたって、飼育場のメリットは以下の4点です。
省スペースで飼育可能
犬や猫のように広い部屋や放し飼いのスペースが不要。鳥かごがあれば飼育可能で、一人暮らしのマンションでも飼いやすい
鳴き声が比較的静か
インコやオウムに比べると、声量が小さく近所迷惑になりにくい
体臭がほとんどない
哺乳類のような獣臭がなく、文鳥自身が水浴びを好むため体を清潔に保ちやすい
よく懐く
スズメサイズの小鳥ながら、飼い主の顔を識別し、呼べば飛んでくるほどの密接なコミュニケーションが可能
文鳥を飼うデメリットと注意点
一方で、文鳥に限らずですが飼育には動物の命を預かる責任とハードルが存在します。事前に把握しておくべきデメリットと注意点について解説します。
「放鳥」と事故のリスク
ストレス解消と運動のため、1日1時間程度は部屋の中で放鳥する必要があるが、その際にドアに挟まったり窓から脱走するといった事故リスクが常に伴う
温度管理
熱帯原産の鳥の文鳥は寒さに非常に弱いため、冬場は常に20~25℃以上に保つ必要がある
専門の動物病院の少なさ
文鳥のような小鳥を適切に診療できる動物病院が少ないため、事前に自宅周辺にあるのかを確認する必要がある
長期留守番の制限
文鳥は代謝が高いため、1日絶食・絶水するだけで命に関わる。長期留守の際はペットホテルや専門シッターの活用が必須
まとめ
文鳥は、その小さな体に見合わないほどの豊かな感情表現で飼い主を癒してくれる素晴らしいペットです。
文鳥の種類も、羽色のバリエーションによって様々存在しますが、特に有名な種類の特徴をご紹介しました。
鳴き声の小ささや省スペースで買えるメリットがある一方、寿命は適切な飼育下では10年近くあり、毎日の放鳥や温度管理、専門医の確保などに注意しなければならないデメリット(注意点)もあることは把握しておくべきです。
これらの生態的特徴やデメリットなどを正しく理解した上で、適切な環境を用意してから文鳥を迎え入れてあげてください。

